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40、50代上司への不満

2014/10/01
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みらい総合心理研究所 所長 岸井 たみえ

 

20、30代の社員から40、50代の上司に対する相談が増えております。

事例①「あれ、俺が注意したところなんですよ」

森課長(46歳)の部下、旭さん(27歳)からの相談です。

 

旭さんはイベントのキックオフ会の企画を上司の森課長から指示されました。旭さんをリーダーとして3名でキックオフ会の構想を練り、業者の打合せをし、企画書を森課長に提出しました。

森課長は提出された企画書をチェックし、その際、キックオフ会終了後の打ち上げに、二次会の設定をする旨を伝えてきました。

旭さんは予算と二次会まで社員を拘束しても出席者は少ない事を事前に調査した上での企画書であることを説明しました。

しかし、森課長は次年度に向けての社員の結束を高める上でも必要であること、予算については灘部長(40才)を説得するから企画書の再提出を求めてきました。

旭さんはグループ会議を開き、森課長に言われた二次会の会場設定、出席人数を入れ新しい企画書を作成し、森課長の承諾を受けました。

1週間後、灘部長、森課長、旭さんを含む担当者で会議を開きました。

旭さんが作成した資料説明が終了しました。その後、灘部長から「何のために二次会を設定したのか説明をしてください」と旭さんに質問がありました。

旭さんは、次年度の社員の意識高揚のため、コミュニケーションをとることを一番に考えた事を伝えました。

灘部長は「二次会をすることで社員のコミュニケーションがとれるとは考えていない。日頃から社員のコミュニケーションをとるシステムはあるはずだ。キックオフ会も休日に本社から支社に出席要請を出している。旅費を含め人件費がかかっている。二次会の設定をしてまで拘束する事ではない」と却下されました。

旭さんは当然森課長が灘部長の承諾を受けているものと思っていましたから、説明をしようと席を立つと、森課長は旭さんを制し「そうですよね、あれ(二次会の件)は俺(私)が旭に言ったんですよ」

森課長は言葉を続け「予算の許可が取れていないから、待てと言ったんですよ。旭君、もう一度検討するように。では、今日はここまで」と、灘部長を促し、会議室を出て行きました。

森課長と灘部長の会話がドア越し聞こえてきました。

「あれ、俺が注意したところなんですよ」

 

事例② 「でも、それは俺の時代には無かったことですよ」

泉さん(45歳)、一般職の上司林課長(33歳)からの相談です。

 

林課長は部下をまとめている管理職です。現在、管理職になって6カ月目で日頃から部下に対して、未熟であることや、勉強しなくてはならない事があることを心がけており、チームをまとめることに苦心していました。性格は温厚で配属が決まった時には部下全員の面談を実施し、今後の方針も伝えていました。

特に、自分より年上の泉さんに対しては、自分は経験不足であるため、協力してほしいと伝えました。泉さんは出世するより、地道に仕事をしていくことが性に合っている事や、若い人を育てて行くので、バックアップしていきたいと、とても頼もしい答えを貰いました。

管理職になって1カ月が過ぎたころ、新しい予算を決める会議を行い、林課長が説明をしました。その後、泉さんは「私の時にはこのような予算の組み立てはなかったですよ」と発言し、納得がいかないと引き下がりません。若い部下も泉さんの凄味に驚き、場の雰囲気も会議と言うより、感情論のやり取りになってしまいました。

それ以降、新しい提案をすると、「いや、私の時代には無かった。根拠がない」と納得せず、自分の意見を変えず、話し合いにならない事が続きました。

最近、出退勤の制度を説明すると、泉さんは「自分はPCの操作が難しくて出来ない」と言い、今までのやり方を強調し、若い部下達にも強要しました。

翌日から、部下全員が旧来の出退勤チェックを実施したのです。

林課長は自分より12歳も年上の部下に巻き込まれてしまい、チーム力の低下を招く事になったのです。

 

事例③「俺がやる」

坂主査(46歳)の部下、渚さん(36歳)から相談です。

 

渚さんの上司坂主査は、同期が管理職になっている中で、出世が遅れています。

来年度は、課長代理の試験があり、昇格する予定です。部課長の推薦もあり、坂主査の勤務態度も良く、丁寧な仕事をし、渚さんの質問や、提案にも快く引き受けていました。

ある日、渚さんが坂主査に設計書の提案と修正見積りをメールで依頼したところ「忙しいので一週間待ってほしい」と返事がきました。

渚さんは「客先からの期日指定があるので、2.3日以内でお願い出来ないか」と返信すると「自分が責任を取るので、渚さんに進めて欲しい」と答えが返ってきました。

経験、知識が乏しい事案だけに、不安になった渚さんは坂主査の上司、沢課長に事情を報告しました。沢課長は坂主査と渚さんを呼び「この事案は坂主査の指導の下で早く進めるように」と指示をしました。

その後で言った坂主査さんの言葉は「俺がやるって言ったよね?」でした。