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働く女性の心の病 (その8) どこまでがセクハラなの?

2013/08/01
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みらい総合心理研究所 所長 岸井 たみえ

 

A子さん(26歳・独身)は営業部に配属され4年が経ちました。最近は自力で契約をとることができるようになり、取引先からも信頼されています。

営業部ではリーダー的存在となり、打ち合せ会議でも積極的に発言し、提案も具体的で社内から期待されています。

 

新規のプロジェクト

ある日、新規プロジェクトの話で部長(既婚男性、46歳)と取引先を訪問しました。

取引先は、B本部長50歳(既婚男性)、C子副部長(45歳・独身女性)、D課長(35歳・独身男性)の3名が対応し、名刺交換後、打ち合せが始まりました。

一番年下であるA子さんは大きなプロジェクトは初めての経験であり、会社からの期待も大きく緊張の連続でした。

こうして新規プロジェクトは始まりましたが、会議は深夜になることもしばしば。そのたびに終電やタクシーで帰宅。

翌日は目をはらして出勤することが多くなりました。

3カ月経ちA子さんの疲れもピークにきたのか集中力がなくなり小さなミスをすることが多くなります。

部長はそんなA子さんに有休をとるようにすすめました。

A子さんは金土日と3日間の休養をとり、月曜日は元気に出社しました。

その日は取引先と最終的な打ち合せ会議があり部長と出かけました。

契約がおおむね決まり帰宅途中、部長からお祝いだからと食事に誘われました。

功労賞ものだ。昇格は間違いないし推薦しておくと言われA子さんも部長に感謝の気持ちを伝えました。

 

酔った部長から手を握られ…

その後、部長のいきつけの店に寄り、時間も遅くなったのでタクシーで帰宅。

A子さんの家は部長の自宅の途中だったので同乗しました。

タクシーの中で酔った部長はA子さんの手を握ります。咄嗟に手を払うと「ああ、ゴメンゴメン」と謝罪されました。

帰宅後A子さんはお酒のせいだろうと気にせず就寝します。

翌朝、携帯をみると部長からのメールがありました。内容は「先ほどは失礼しました。おやすみなさい」です。

翌日の会議ではA子さんが契約内容の報告をし、その後、部長の労いの言葉があり、出席者からA子さんを讃える拍手で終了しました。

 

部長の誤解

1週間後、本契約のため部長と訪問。

取引先のB本部長、C子副部長、D課長との食事会を兼ねました。その宴席で突然C子副部長が口火をきります。

「D課長はA子さんをとても気に入っているようで、私も応援するので良い機会ですからお付き合いしてみては」

A子さんはC子副部長とD課長に目を合わせることが出来ず、おどおどするばかりでした。プライベートなことだし、なぜ今この話をこの場で言うのか見当もつきません。

大事な取引先なので、どうしたらいいのか部長にメールしましたが、2日経っても返事はありません。

直接、部長に話をすると「そんなメールはきてないし、そんな内容なら私じゃなくてすむだろう」と冷たく言われてしまいました。

その日を境に、A子さんに対する部長の態度が急変します。

廊下ですれ違っても以前は気さくに声をかけてくれたのに、今は目を合わすこともしません。

そして部長からメールが届きました。

「取引先のD課長と付き合っているようだが仕事とプライベートを混同し、君の色気で誘惑し契約に至ったとは知らなかった。失望した」

部長の態度が変わった理由がわかったA子さんは、何とか誤解を解こうと部長と喫茶店で話をしました。

部長はC子副部長から、D課長にA子さんがお付き合いをしたいというメールがきていること、D課長は迷惑がっていることを聞いたということでした。

 

取引先のD課長との食事

A子さんは身に覚えがありませんがD課長とは1カ月前に2人で食事をしたことがあります。

D課長はさわやかな人で好感は持てました。食事の後誘われるままにカラオケに行きました。お客様だし断ってはいけないという気持ちが強かったからです。

そこでD課長から悩みを打ち明けられました。

「C子副部長と付き合って2年経っていること。最近、別れたいと思っていること。A子さんとお付き合いをしたいと思っていること」

A子さんは戸惑い複雑な心境でしたが、

お客様のプライベートと自分の仕事は区別しようと決め、この1カ月間仕事に集中して、やっと契約にこぎつけたのでした。

 

そんな矢先に、部長から伝えられた悪評です。

なんでそのような話になっているのか、わけがわかりません

誤解され、そして自分が利用されているような気持ちになりA子さんは混乱してきました。(続く)