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男と女、狐と狸の化かし合い(上)

2011/12/01
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みらい総合心理研究所 所長 岸井 たみえ

 

男と女の会話でしばしば不信感が生まれるのはなぜでしょうか。言葉とその裏側にある感情にギャップがあると男女の会話は不自然になってしまいます。相手に知られたくない、傷つけたくない、面倒な揉めごとをさけたいという気持ちがあるとストレートに言葉として出せず、曖昧な言いまわしの結果、嘘になってしまいます。こうして不信感がつもりつもると……。事例を紹介します。

 

また私の悪口?           

Aさん(53:会社員)は30歳の時に会社の同期の女性に一目ぼれしましたがふられてしまいました。それ以来女性には消極的でした。

失恋から3年、中途入社のB子さんが現れると、純粋さに魅かれてプロポーズ。B子さんはAさんの印象を不器用で口数は少ないけれど実直で頼れる人と感じ結婚。Aさんの両親との同居も承諾しました。

しかし、義母の干渉が強く、別居に至りました。別居をして義母から離れているにも関わらず義母の罵声が耳から離れずB子さんのトラウマとなり、義母からの電話にも出られません。

(ある日の電話)

夫:今日は実家に行かなくちゃいけなくなった。明日実家から会社に行くから。

妻:どんな用なの?

夫:法事の件で……。

妻:今までお義母さんがあなたに相談したことないじゃない?また私の悪口なの(╬)

夫:知らないよ!じゃー。ツーツーツー 

 

友達の髪をさわる男

Cさん(31)と付き合って2年のD子さん(29)は30歳前に結婚したいと考えています。しかしそれをきりだすと

「オレだって考えてはいるけど、まずは貯金しなくちゃ」

とはぐらかされます。

D子さんは2年も付き合っているしCさんの明るく前向きな性格は落ち込んだときに救われるし、やっぱり結婚するなら彼しかいないと内心思っています。次のデートでは親に会ってほしいと言うつもりでいました。

Cさんは色々なことに興味があり、とくに女性に対しては誰にでもきさくに話しかけます。それがいきすぎることもありしばしば嫉妬することもありました。

ある日、D子さんの女友達を交えて3人で食事をしました。D子さんがトイレからもどるとCさんは友人の長い髪の毛をさわりながら「いいシャンプー使っているとキューティクルがこわれないんだね。すごくきれいだよ」と耳元でささやいていました。

友人と別れたあとCさんに「恋人でもない女性の髪をさわるなんて変よ」「いいじゃん。仕事上シャンプーの営業だってあるんだから普通にどんなシャンプー使っているか聞いて髪質を確かめただけだよ。疑うほうがおかしいよ」

「そういえば以前、私にもシャンプーのこと聞いていたわ。でも他の女性の髪をさわるなんて……」D子さんは心の中でつぶやきました。

数日後、Cさんからのメールです

「突然大阪出張になったよ。ったくサラリーマンは辛いよ。いつもこうだから。帰ったら連絡する。ゴメン♡」

(出張から帰った後のCさんからの電話)

D子「私、もうお付き合いできない。別れましょう」

C「突然どうしたの?何があったの?」

D子「自分で思い当たるふしがないわけ?」

C「何言ってんだよ。オレ悪いことしてないよ」

D子「じゃあ言うけど大阪行きの新幹線に私の友人と一緒に乗っていたって別の友人が教えてくれたのよ。あなたの課に出張のことを聞いたら有休だと言われた。私にここまで言わせる気?」

C「待ってよ。電話じゃ説明できないじゃん。会って話そうよ。頼むよ」

D子「無言。ツーツーツー」

 

夫からの怪しいメール

Eさん(36)は3人兄弟の長男で大学卒業後、父が創業した会社を引き継いでいます。正直で情が深く妻子を大切にしていると評判です。F子さん(38)とは高校時代のサークルの先輩で10年以上の付き合いの末に結婚しました。

夫はお酒が飲めないため接待は苦手で深夜辛そうに帰ってくることがたびたびです。仕事は順調で妻の内助の功に感謝し、結婚記念日と妻の誕生日には旅行やレストランでの食事で妻をねぎらっています。F子さんは働き者の夫を尊敬し義父母の世話も積極的に引き受けご近所からも羨ましがられる家族です。

ある晩のことEさんからメールがはいりました。

「電話に出られなくてゴメン。取引先との話が長くなって当分動けない。先に食事して。帰りは遅くなるから気にせず寝ていてネ。ヨロシクー(♡)」

(次号に続く)