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ワーキングマザーの子育ての悩み

2011/04/01
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みらい総合心理研究所 所長 岸井たみえ

 

<事例1>次男の不登校

次男(小2)が学校に行けなくなったとお母さんが相談にみえました。

1年生のときは1日も休まず元気に登校していたのですが、2年になってから朝起きるとお腹が痛いと訴えるようになりました。症状は一向によくならず、夏休みを過ぎても学校に行く気配が見えません。担任に相談したところ1時間でもよいから登校するように言われ実家の母と連携をとりながら送迎していました。

 

お母さんは専門職なので時間を調整して仕事を続けています。勤務を終えて帰宅すると、お兄ちゃん(中1)、妹(5歳)と三人で仲良く遊んでいるので明日は登校できるだろうと思うのですが次の朝も登校できません。

最近は仕事にも支障が出ています。実家の母も疲れてしまい、「あなたが仕事を辞めれば解決するのでは」と言われてしまいました。夫は自分のできることは協力すると言いますがあてにはなりません。仕事を続けていきたいという葛藤があり混乱しています。

<事例2>長女(高2)の不登校

夫を亡くし実家の両親と同居。高2、中2の娘がいます。ある朝、長女が頭痛と吐き気を訴え、以後休みがちになりました。以前に部活でトラブルがあり何日か休みましたがそれは解決しています。今回は長期にわたる不登校ですが理由をきいても話してくれません。

お母さんは職場を休み病院へつれていき、学校にも相談します。担任は「単位のこともあるのでとりあえず出席してくれればよい」と言うのですが、娘はうずくまってしまい登校できません。

父親がいないからなのか、私が働いているせいで子供の気持ちが見えてきません。昼夜逆転している娘とどんどん距離がひろがっていくようで不安な毎日が続いています。

<事例3>大学受験失敗で引きこもり

 長男(受験生)と高1の弟と3人暮らし。長男が小学生の頃離婚。長男は成績優秀で受験の心配はしませんでしたが結果は全敗。最後の志望校も落ちた時、長男はポツリとつぶやきました。

「こんな家じゃなかったら……」

それを聞いたお母さんは大きなショックを受けました。

離婚したことが子供に大きな影響を与え我慢させていたのではないか……。母子家庭であるためお金の苦労はさせまいと頑張ってきましたが所詮父親がわりはできなかったんです。今後どう接すればよいのかわからなくなり、離婚した夫に長男を会わせたほうがよいのか迷っています。

<事例4>就職試験に全て落ちた長男

長男は大学卒業後、2年間ひきこもっています。長女の方は就職でき一人で自活しています。夫とは長男が中学の時に別居しましたが経済的には困っていません。

私は色々なところに相談しアドバイスをもらいました。長男にもカウンセリングを受けるようにすすめましたが応じません。このまま年だけとっていくことが不安でバイトでもよいから働いてほしいのです。別居中の夫にも相談したいのですが「お父さんは自分の味方ではない」と長男は拒否します。息子と話をするとすぐに口論になってしまい重い雰囲気になります。長男が外出するときはご近所の目が気になります。夫は本人が決めることだからと無関心です。私だけが孤立しています。

<事例5>子育てに疲れ虐待する母

長男が生まれてすぐに離婚しました。以来、子供を保育園に預けながら事務職として働いています。風邪をひき高熱が出ると保育園から会社に電話があり、上司に事情を話して早退しなければなりません。

預けている子供をひきとるために残業もできません。そのぶん昼休みは仕事に追われています。

疲労がたまり、風邪を引きやすく会社を休むことが多くなり、経済的にも苦しく、実家からしばしば援助を受けています。

そのたびに「離婚しなければよかったのに」と母から言われます。子供にも申し訳なく思うのですが、気持ちが不安定になり、つい子供に八つ当たりをしてしまいます。

寝顔を見ながら「ゴメンネ」と言いつつ、人生の選択を誤ったのではないか、子供の将来を台無しにしたのではないかと思い二人で死のうかと考えてしまいます。

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2011年3月警視庁の発表によると昨年1年間の自殺者は約3万2千人となりました。その原因をみますと「子育ての悩み」と「就職できない」が急増しています。

当研究所にも「子育ての悩み」の相談が多くなり、特に働くお母さんからの相談が急増しています。

事例のような相談を受けるたびに、ワーキングマザーにとって働きながら子育てをする環境が整っていないことを痛感します。その背景には経済、職場、教育、夫婦関係等が複雑に絡んでいます。その絡まった糸に孤軍奮闘しながら必死に出口を探しているお母さんの姿が見えます。応援したい女性たちです。