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(続)男と女の本質的な違いを知ろう

2010/11/01
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みらい総合心理研究所 所長 岸井たみえ

 

前号(10月号)では男と女の思考、感情の違いについて掲載しました。

男と女は違って当然。「だけど……」

人は誰しも欲求のかたまりで相手には自分の味方になってほしいものです。

そこに気づかないと女は「自分を分かってくれない、人の気持ちをナンだと思っているの」と不平不満が生じて争いがはじまります。

 

事例1.離婚 女が一度決心すると……

夫:36歳、妻:29歳、子:3歳、結婚暦6年。

夫は営業職で帰宅時間がいつも22時、23時。土日はリフレッシュし、家族で出かけることを心がけていました。家事育児にも協力的で、休日は食事の後片付け、子どもを寝かしつけるなど近所もうらやむ模範的な優秀パパで妻にとって自慢の夫でした。

結婚5年が過ぎたある日の夜、夫からメールが届きます。

「今から帰ります」

いつもの帰宅メールです。携帯をテーブルに置き、夕食の後片付けに取り掛かろうとしたとき、再度メールの着信音。

「今日は楽しかったね。また明日会えると思うと仕事の励みになるよ じゃあお休み

夫の浮気がばれた瞬間です。妻にメールを送ったあと彼女に送るはずのメールを妻に送ってしまったのです。

この後、妻は探偵を雇い、浮気現場の証拠写真や彼女の住所等を調べさせました。そして弁護士に相談し離婚の手続きをすすめます。

そしてある日、何も知らない夫が、帰宅すると、妻と子どもの荷物がありません。テーブルの上に置かれていたのは、不倫現場の写真1枚のみ。6カ月後、離婚が成立し浮気相手に慰謝料を請求したそうです。

<教訓>女性は一度決心したら意志を変えようとしない。

 

事例2.ダブルベッドかシングルベッドかで婚約解消の危機

結婚間近のS君(28歳)とA子さん(27歳)。交際2年です。

S君はシステムエンジニアで、忙しいときは月100時間の残業が続きます。A子さんは事務職で定時に帰宅することが多く、二人の日程はなかなか合いません。

S君は口数が少なく、A子さんの話を頷きながら聞くタイプです。反面A子さんは明るく今日1日おきたことを楽しそうにおしゃべりします。

式、新婚旅行、新居での生活に向けて様々なことがA子さんのペースで決まっていきます。

ある日、家具店でベッドを購入しようと二人はでかけました。A子さんはダブルベッドを指差し、「これがいいわよね」と言いました。

ところが「僕はシングルじゃないと寝付けない。隣に人がいると睡眠不足になり、仕事にさしつかえるんだよ」とS君。こうしてシングルベッドをふたつ注文しました。

A子さんはその頃から自信をなくし、「私は結婚に向いていない。彼は私に合わせていただけ……」と悩みます。

「いつもシングルベッドでひとりで寝るとは言ってないじゃないか。二人で寝ることだってあるよ」とS君が言っても、A子さんは「じゃあダブルベッドでいいじゃない。あなたはやっぱりひとりがいいのね」

<教訓>男性は現実重視、女性はファンタジーな思考を優先して決め付ける。

 

事例3.彼の会社が倒産し、愛も破綻

B君:40歳、F子さん:45歳、同棲期間10年。

B君は昨年1月に会社が倒産し、現在、職を探しながら友人の会社を手伝っています。収入は少なく、生活費を入れられない月もあります。

F子さんは専門職で職場のチームリーダー。給料も多く、同棲をはじめたときから生活費もF子さんのほうが多く出していました。

彼から倒産の話を聞いても、「しばらくは私の給料でやっていけばいいわ。大丈夫よ」と割り切っていました。

B君は朝早く起き、朝食の支度をし、F子さんの出勤後、洗濯をして出て行きます。夕食はB君が作ったりF子さんが作ったりで穏やかに暮らしていました。

倒産から1年後のある晩、残業で疲れて帰ってきたF子さん。

「ただいま」の返事に「お帰りなさい」とB君の声。

F子さんが台所に行くと、B君の夕食の残骸が無造作に置かれていました。リビングからお笑い番組を見ているB君の高い笑い声が追い討ちをかけます。

「もういや!いつまで私はあなたの面倒見るのよ」

<教訓>女は男に守ってもらいたい。女が男を経済的に援助するには限界がある。

 

 

事例4.家庭を顧みなかった父の息子への一言「結論はすぐに出さなくてもいい。ゆっくり考えてみろ」

父:52歳会社員、母:50歳会社員、長男:20歳会社員、次男:大学3年生。

夫婦はこの10年家庭内別居が続いています。次男の子育てに関する考え方の違いが原因。

母は小さい頃から病弱だった次男を気遣い身の回りの世話をし、兄弟げんかをしてもつい弟を庇ってしまいます。母に追いすがる次男を「可愛い」と親バカぶりを発揮していました。

次男が中学1年生のとき、不登校になりました。母は会社を休み、子どもの様子をうかがったり先生に相談します。父にも相談しますが「子育てはおまえにまかせてある」と言うばかり。子どもと話すわけでもなく休日は好きなゴルフへ出かけます。母はそのような父に愛想を尽かし、この子は自分が守ると決意し、家庭内別居に至りました。以後、夫婦の会話はありません。

最近、次男が大学を中退したいとカウンセリングに来所しました。

「大学になんの意味があるのか。友人ともうまくいかず孤立している。先生から呼び出され『出席日数が足りない。やる気があるのか』と言われ更に辞めたいと思った。休んでいることを母に知られたくないので学校へ行くふりをしてマンガ喫茶で時間を潰している。もう限界だ。お金もかかるし、これ以上嘘をつけない。だけど辞めたいといえば母は猛反対するだろう。母は『自分達は高卒のためなにかと苦労している。お前にはそんな苦労をさせたくない』と言うが、この言葉が重くて仕方がない」

母には言えないので父に相談をしたのですが、父はじっくり話しを聞いて「結論はすぐに出さなくてもいい。ゆっくり考えてみろ」と言ってくれました。 

父に母から言われた高卒のコンプレックスはあるのかと尋ねると「社会は学歴を重視するものだ。コンプレックスはないとは言わないが自分の仕事を好きになることに学歴は関係ない。学生生活は自分を見つめる時間でもあるし、今は考える時間をすごしていいと思う」

父とじっくり話すことができ、中退をせずに頑張るという結論になりました。

次男が落ち着きを取り戻した頃、母が父と口論をしています。

「大学を辞めたいという話を聞いておきながら、なんで私に報告してくれなかったの」と問い詰めています。

仲裁に入った次男は母に言いました。「母さんはいつも自分が絶対に正しいと決め付けて言う。僕は小さいころから母さんの話を頷いて聞いてきた。父さんの悪口だって黙って聞いてきたんだ。今回大学を辞めたいという話は母さんに言えなかった。父さんは理解してくれたんだよ。初めて自分の意志で大学に戻る決心ができたんだ。父さんに感謝しているよ」

母は、もはや次男が「かわいい自分の坊や」から脱皮したことを悟り、また、父が次男をサポートしてくれたことにも気付きました。

教訓4.子どもの発達レベルに応じた母親と父親の役割があるようです。