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男と女のトラブルは何故起こるか? ~男性脳と女性脳の違いからの考察~(その1)

2008/06/01
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みらい総合心理研究所 所長 岸井たみえ

 

夫婦の会話を避けている夫

「何が言いたいのかよく分からない。だからサー、主語はなに?」

なにかいうと、夫はいつもイライラしてきて怒りだすので、最近、夫婦の会話がほとんどありません。

私が話しをはじめると、「またか?」という顔をしてテレビの方に向いてしまい、私を避けているんです。

浮気でもしているのではないかと思い、夫のメールを見てしまいました。メールや着信履歴には、不自然なところはなかったのですが……。

 

A子さん 29歳 結婚歴5年 子供なし

主訴 夫が自分を避けはじめた為、夫との会話がなく不安

 

30分遅刻してきた彼

彼が私の誕生日を祝ってくれるというので、その日を楽しみにしていたんです。

洋服を選び、髪型も決め、ルンルン気分で待ち合わせ場所にむかいました。

「彼は今日プロポーズをしてくれるはず。きっと婚約指輪も用意してあってレストランで突然『結婚してほしい』と私の左手の薬指に指輪をはめてくれるんだわ。返事は何て言おうかしら」

「喜んで……」「私でいいの?」

想像はどんどん広がっていきました。

ふと気がつくと、待ち合わせ時間から10分経過しています。彼に何かあったのでは?……と心配になり電話をしたのですがつながりません。

30分経過後、やっと彼がやってきました。

「どうしたの?」と少し不機嫌な声で私がきくと、

「でがけに会社から電話があり、対応していたんだよ。もうまったくさあ……」

私は彼が「ごめん」と言ってくれるのを待っていたのですが、なかなか言わないので

「理由はいいから、ごめんの一言はないわけ?」と言うと、彼は

「なんだよ、その言い方。どうしたの?とお前がきくから説明しただけじゃないか。謝りゃいいんだろ!」

こんなやりとりから気まずい雰囲気になり、プロポーズどころではなくなってしまいました。

その後2週間音信不通です。別れ話になるのではないかと思うと、毎日眠れないんです。

 

B子さん31歳 彼32歳 交際歴3年

主訴 彼が私を嫌いになった様子。自分から謝りたいけど、別れ話を言われそうで言えない。不眠が続いている。

 

 

<解説>

A子さんとB子さんは、男性と女性の脳の違いに気づいていないため、トラブルが生じています。

A子さんのケース

女性脳は、言語能力に長けているため、長い文脈で言葉を続けられるのです。

一方、男性脳はすぐに結論を出したがる傾向が強いため、目的のない会話は不快になります。

例えば、女性は愚痴のつもりで友人との行き違いを時系列で長々と話しますが、男性は「だったらこうしたら?」と結論を言います。

女性が「そんなこと聞いているんじゃない。私の気持ちをきいてほしいの」と言えば、「だったら相談するなよ」と言い返されてしまいます。

「グチ」という感情面を満たしてほしいという女性の気持ちと男性の「相談されたのだから解決法を伝えなければ」という受け止め方に違いがあるのです。

A子さんの場合は、男性脳を知っていればこんな状況にならずにすんだのです。

これで本当に夫の浮気メールでも見つかったら、と思うとぞっとするケースでした。

A子さんには男女の脳の違いを説明し、最初に「結論」を言ってから夫との会話をはじめるようアドバイスしました。

B子さんのケース

女性はいつも共感してほしいという気持ちが強いのです。大切な日でうきうきしている自分は白いウェディングドレスのデザインまで考え、夢は風船のようにパンパンになっていたのです。

その気持ちはよく分かります。

そんなときに、自分が言った「どうしたの?」という言葉の裏側の気持ちを察する脳を持ち合わせていない彼は、彼女の質問をそのまま受け取り、「実は……」と話し始めただけなのです。

しかし、B子さんは自分の気持ちを汲み取ってくれない彼に腹を立て、思いやりのない人と決め付けてしまいました。

B子さんには、彼に「あの時こう言ってほしかった」と伝えることが大切だとアドバイスしました。(続く)