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ストレスを跳ね返す力(上)

2008/04/01
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みらい総合心理研究所 所長 岸井たみえ

 

さよなら三角、また来て四角、資格は豆腐

「豆腐は白い。白いはうさぎ。うさぎは跳ねる……光るはオヤジのはげ頭!! 」

と友達同士で笑いころげた記憶があります。

この年になって何がそんなに楽しかったのだろうかと、ふと考えてみるとストレス発散だったのでは?

数え歌のようにリズミカルでイメージが次々と頭の中を回転しポンポン言葉が出てきます。

一番最初は誰に教えてもらったのでしょうか?

多分、近所の諸先輩だったような気がします。

強烈な印象は「光るはオヤジのはげ頭!!」と大声で言った後にお腹をかかえて転げまわる場面です。

誰に遠慮することなく悪口を言える。

子どものストレス発散方法だったのでしょう。

「ハゲオヤジ」は親、近所のおじさん、おばさん、口うるさい先輩や先生だったのでしょう。

いつも叱られてばかりでは子どもだってストレスがたまります。

お勉強するようなふりをして最後にドカーンとストレス発散をするという手法(?)でストレスに対処する。このメカニズムを「カタルシス」といいます。

「カタルシス」とは浄化と訳されますが要は愚痴を言ってスッキリするということです。

居酒屋で上司の悪口を言いながら酒を飲むサラリーマンは「カタルシスをしている?」ということになり、ストレスから守ろうとする防衛行動です。

ただし、愚痴、悪口は絶対に当の本人には伝わらない相手とカタルシスして下さい。要注意事項です。

 

ストレスの対処のメカニズム

ストレスがない状態は弾力のある丸いテニスボールのような状態に喩えることができます。

ストレスを感じると丸いボールがへこみ、中の空気に圧力がかかります。そうすると様々な症状が出てきます。

ストレスをあたえるものをストレッサー(原因)と言います。

左の図では指にあたる部分です。何事もなく人生を過ごすことができていればへこみのない丸いボールでいつも心は安定しています。

しかし、人生は皮肉にも「自己実現」するためにいくつものストレッサーを乗り越えていかなければ成し得ないという現実があります。

 

 

最近、「ストレスのない楽に生きていく方法はありませんか」と昨年就職した社会人1年生に聞かれました。

私は「彼も短い人生の中ではあるがストレスを受けながら育ってきたのかなー」と感じました。何度かはボールがへこみながらもストレッサーを見つけ出し解決してきたのでしょう。

私は、このような質問が出来る若者を大切に育てていきたいと思います。

彼は決して人生が楽だとは感じていないからです。長いマラソン人生の助走をしながら準備している段階ですから。スタートを切る前には先輩のあたたかい後押しが必要なのです。

「何を言ってんだ!人生はそんなに甘いもんじゃないということを教えてやる!」と言って仕事を押し付けてしまう上司が「あなた」だとしたら、「あなた」はストレッサーになり、彼はストレス状態になるでしょう。

しかし、周囲(親や上司等)が暖かい人ばかりだったらいいのにと他人に期待しても、それこそ人生は自分の思うとおりにはいきません。

 

ストレスを跳ね返す力

(その1)欲求不満耐性

こんなときこそ欲求不満耐性という能力が必要となります。この能力はボールがへこんでも跳ね返す力です。

要するに負けん気を持っているかどうかでストレスを解消する方法です。

幼児期と思春期を甘やかされて育ってきていると欲求不満耐性は低くなり、我慢できずに逃避するか、攻撃するかという行動にでます。

昔からことわざにありますが、あえて谷底に我が子を落とす父の力と傷つき落ちてきた子の介抱をする母の役割分担ができない家庭が増えています。

谷底に落とすこともできず、ただ傷がつかないように指示、命令ばかりする親の元で育った子は、へこんだボールを跳ね返す力がありません。

 

以下、次号では事例をもとに考えていきたいと思います(続く)